ユリノキタイムズ

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朝3時間だけ開かれる、藤が丘の暮らしに根付いたマルシェ

「early bird(アーリーバード)」

藤が丘では、駅から数分の公団住宅前の広場で、2013年から「early bird」という小さなマルシェが開かれています。出店数は15店舗ほどと規模はそれほど大きくありませんが、焼き菓子やコーヒー、野菜などのフードをはじめ、お花、雑貨、文具など、魅力あふれるお店が集います。開催時間は、朝9時から12時まで。オープンから3時間だけ繰り広げられる、夢のようなひとときを楽しみに、年代を超えて多くの人が訪れます。

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街の人が自慢したくなるようなマルシェを

マルシェが開かれた12月3日(日)の8時半ごろに広場を訪れると、まだ来場者はまばらでしたが、開場する9時前には広場が人で埋まるほどに。来場者の多くは、藤が丘に暮らす人たちです。「『early bird』は、街の皆さんに喜んでもらいたくて続けています」と話すのは、マルシェの主催者で、藤が丘で「NEEDLE&THREAD」と「Meji」というライフスタイルショップを営む片桐好章さん。「藤が丘では、こんな素敵なマルシェが開かれているんだよと、街の人が友人に自慢したくなるような、空間や時間を届けたい。そして、藤が丘以外の地域からマルシェに来てくれた方が、『将来、藤が丘に住んでみたい』、『藤が丘にお店を持ちたい』と思ってもらえたらうれしいですね」。

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“思い”のある店主に、こちらから出店を依頼

初回6店舗だった出店者は、10年後の今回17店舗に。マルシェに出てもらうお店は、募集はしておらず、すべて片桐さんから声をかけてお願いしているそうです。「私自身、お店を営んでいて感じるのは、お店を開き続けていくのは並大抵のことではないということ。だからこそ、いいものを届けようと、“思い”を持ってお店を続けている方に、ぜひ出店していただきたいと考えています」。

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午後は、藤が丘や近隣のお店を巡って楽しんでほしい

「early bird」が開かれるのは、毎年5月と12月の年2回。12月のテーマは「クリスマスマーケット」です。大切な人へのプレゼントに雑貨を購入したり、手土産に持っていく焼き菓子を選んだり、お花屋さんでリースやツリーの素材を入手したり、来場された皆さんは、それぞれの冬支度を楽しんでいるようでした。

そして、昼の12時にマルシェは終了。公団住宅前の広場は日常の姿に戻っていきます。名東区・本山から出店していた靴修理専門の工房「ROOST(ルースト)」の店主は、「朝の3時間だけというのは、私たちも参加しやすく助かっています。午後からは、本山に戻ってお店を開きます」と話してくれました。本山にある靴修理専門の工房「ROOST(ルースト)」

片桐さんも、「午前中は『early bird』を楽しんで、午後からはここで出合ったお店などへ、ぜひ足を運んでほしい。そうやって、藤が丘の街に新たな人の流れが生み出せたらと思っています」と話します。次回の開催は、2024年5月(予定)。藤が丘の人々の暮らしに根付きつつある「early bird」に、ぜひ足を運んでみてください!

early bird
藤が丘 公団住宅前広場https://www.instagram.com/marche_fujigaoka/