大規模なリニューアルで、幅広い世代がより利用しやすい施設へ
2022.05.20
「清水屋 藤ヶ丘店」
1978年に誕生した「清水屋 藤ヶ丘店」は、2019年に大規模なリニューアルを実施しました。マックスバリュやマツモトキヨシのほか、フィットネスクラブ、100円ショップ、学習塾などを新たに備え、今の藤が丘に暮らす人々のライフスタイルによりフィットした施設へと生まれ変わりました。今回は、清水屋 藤ヶ丘店の店長・長谷川芳久(よしひさ)さんに、リニューアルの狙いを中心に話を伺いました。
01
常に新たな価値を創造し、地域に愛される百貨店
1938年に春日井市で呉服商として創業した清水屋は、インテリアや食料品、日用品と事業を広げ、地域に根ざした百貨店として進化してきました。当時の藤が丘にはまだ田畑が残っていたそうですが、徐々にマンションや一戸建てが増え、多くの人が暮らす街へと発展してきました。
「1970〜90年代は、祖父母からお孫さんまで3世代で一緒に買い物に来られる方が多くいらっしゃいました」と長谷川さん。当時は、今ほど旅行に出かける機会も多くなく、娯楽も限られていた時代。藤ヶ丘店の屋上には、遊園地のような遊具があり、週末には多くの家族連れで賑わっていました。芸能人などを招いたイベントも開催され、藤が丘の住民だけでなく、近隣の市町村からも多数の人が訪れたそうです。1Fには、開業間もないころの写真が飾られている。
02
ニーズの変化に合わせ、売り場や事業分野を変革
「藤が丘駅」は地下鉄東山線の始発駅で、名古屋の中心部まで一本でアクセスできる利便性から、藤が丘は若い世代も多く暮らすベッドタウンとして発展してきました。清水屋 藤ヶ丘店ではそんな時代の変化に合わせ、2019年に大規模なリニューアルを実施。通勤前や帰宅時に立ち寄りたいというニーズに応え、新たに入店したマックスバリュやフィットネスクラブ レスポ藤が丘は、朝7時から23時まで営業しています。100円ショップのほか、学習塾や音楽教室、英会話教室、カルチャー教室なども入り、以前は10店舗前後だったテナントが25店舗以上に増加しました。「清水屋は駐車場が広く、塾への送り迎えがしやすいという声をご両親からいただいています」。
03
これからも家族の新たな思い出が刻まれていく場所に
時代が変化する中でも、清水屋が変わらずに大切にしているのが、“お客さまとの心が通うコミュニケーション”です。2019年のリニューアルでは、新たに館内にデイサービスの事業所をオープン。地域の人たちを対象に、介護サービスをスタートしました。利用者からは、「介護サービスを受けた後、清水屋さんでお買い物もできるのがうれしい」との声が多く聞かれるそうです。「こうした声はもちろん、お客さまから“清水屋さん”と親しみを持って呼んでいただけるのも、私どもの大きな励みになっています。これからも、なんでもそろう百貨店の強みを生かして、3世代が一緒にゆっくりとお買い物を楽しめる場所でありたいと思っています」。来店する住民の声に耳を傾け、一人ひとりと丁寧に向き合う清水屋 藤ヶ丘店へ、ぜひ足を運んでみてほしい。リニューアル前の外観。リニューアル後の外観。
清水屋 藤ヶ丘店(シミズヤ フジガオカテン)
〒463-8533 愛知県名古屋市守山区森孝東1-509
TEL:052-773-1515(代表)
10:00〜20:00(B1F〜5F)※テナントにより営業時間は異なる
無休(年に数回、設備点検のための休業日あり)
Pあり
カード可・電子マネー不可
https://www.shimizuya.co.jp