ユリノキタイムズ

藤が丘の人たちの暮らしの一部になれるように

「珈琲豆ストア コモン」

35年ほど前に、店主・坂口温郎(さかぐち あつお)さんの両親が、藤が丘に開いた喫茶店「木曜日」。その4年後に、藤が丘駅前に「珈琲豆ストア コモン」もオープンしました。その当時から使われてきた今も現役の焙煎機で、温郎さんは、今日も豆が持つ個性を大切にしながら焙煎を行います。2013年には「木曜日」をクローズし、その建物を建て替え、「珈琲豆ストア コモン」をリニューアルオープン。「これから20年、30年先も愛されるお店であるために」と、家族で選んだ道でした。

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創業から変わらず、常に鮮度のいい豆を

喫茶店「木曜日」で出していたころから変わらない、苦味と酸味のバランスがとれた「木曜日ブレンド」をはじめ、ブレンドは4種類、シングルオリジンは12〜14種類を用意しています。「うちの焙煎機は小型で少量ずつしか焼けないので、営業中は稼働しっぱなし。その分、ドリップするときにフワッと膨らむ、鮮度がいい状態で提供できるのです」。店内からは、ガラス窓越しに焙煎室の様子が眺められ、常に豆を焼く香ばしい香りが漂ってきます。

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コーヒーをおいしく淹れるポイントとは?

お客さんから、おいしい淹れ方や豆の保存方法について聞かれることも多いという温郎さん。「淹れ方は、ポイントを押さえれば簡単! コーヒーの味を左右するのは、『粉の量』『お湯の温度や注ぎ方』『豆の挽き方』『新鮮さ』など。なかでも、お湯の温度は100度近いと苦味やえぐみが出すぎるので、もう少し低い温度で淹れるのがポイントです。ドリップのとき、一度にたくさんのお湯を注ぐのもNG。口の細いコーヒーポットがあれば、バラつきなく淹れられます。豆の新鮮さは重要で、1〜2週間で飲み切れる量の豆をこまめに購入し、密封できる容器で保存しましょう」。この他、粉の量や豆の挽き方は好みによるので、いろいろ試してみるのがおすすめだそうです。

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ギフトにぴったりなオリジナル商品も用意

撮影中、訪れた常連さんたちが、「息子さんは元気?」とか、「最近、お父さんは店に立たないの?」などと坂口さん夫妻に話しかけてくれます。「先代のころから通ってくれているお客さんのお子さんが、大学生や社会人になったり、お孫さんが生まれたり、お客さんやこの街と一緒に歳を重ねていけるのが、何よりの喜びです。これからも変わらず、藤が丘の人たちの暮らしの一部になれるような、お店でありたいと思っています」。より多くの人にコモンのコーヒーを知ってもらえるよう、コーヒーゼリーやカフェオレベース、ドリップバッグなど、ギフトにぴったりな商品づくりにも力を入れています。先代の父親がずっと作りたいと言っていた「コーヒー羊羹」も、ついに温郎さんが商品化。お店の近くを流れ、温郎さんも子どものころよく水遊びをした香流川から名前をいただき、「kanaregawa」として間もなく店頭に並ぶ予定です。今後は、ドリップコーヒーのテイクアウトも手がけられたらと、二人は考えています。接客は主に奥さんの真代さんが担当。

 

珈琲豆ストア コモン(コーヒーマメストア コモン)
〒465-0031 愛知県名古屋市名東区富が丘69TEL:052-774-396610:00〜19:00火・水曜定休P 6台カード・電子マネー可https://www.common-coffee.com