ユリノキタイムズ

開店から18年、試作や改良を重ねて“思い出に残るおいしさ”を

「patisserie KEN NISHIO(パティスリー ケン ニシオ)」

高校を卒業後、「手に職を付けたい」とパティシエの世界に飛び込んだ西尾 健一さん。東海地区の有名店を含め、10年以上にわたり腕を磨き、2004年に藤が丘駅から歩いて5分ほどの静かな住宅街に、「patisserie KEN NISHIO」をオープンしました。藤が丘を選んだのは、物件を探しに訪れたのがちょうど春で、街を彩る美しい桜並木に惹かれたから。それから18年が過ぎリピーターも増え、地域に根ざしたパティスリーとして愛されています。

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メインの食材のおいしさがダイレクトに伝わるように

お店に着いて木製の重厚なドアを開けると、正面と右手のショーケースに、色とりどりの美しいケーキが20種類以上並んでいました。左手には、フィナンシェやマドレーヌなどの焼き菓子も豊富にそろいます。西尾さんがケーキづくりで大切にしているのは、一口食べた瞬間、何をメインにしたケーキなのかが明確に伝わること。「例えば、『マロン』をメインにするのであれば、どんな食材を合わせればおいしさが引き立つのか、何度も地道に試作したり、微調整を重ねたりして、納得のいく味を追求しています」。

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定番のケーキをもっとおいしく

修業時代には全国のパティスリーを食べ歩き、今でもパティスリーだけでなくコンビニスイーツも日常的にチェックしているという西尾さん。もう一つ重視しているのは、定番のケーキで他にはないおいしさを実現することです。「お店を訪れるお客さんの多くは、まずはショートケーキやシュークリームなどの定番を注文されることが多いんです。それらを食べたときに『他と違う!』と思っていただけるよう、常に改良を重ねています」。「シャンティ・オ・フレーズ」(480円/中央)、「りんごのシブースト」(580円/右)、「マロンとキャラメルのエクレア」(540円/左)。


例えば、イチゴのショートケーキである「シャンティ・オ・フレーズ」では、九州産の脂肪分42%と35%の生クリームをブレンドして使用。「42%だけだと重すぎて、35%単体だと軽くなってしまう。風味がしっかりとあって、もたれない生クリームを追求したら、この配合に辿り着きました」。

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長年に渡り訪れてもらえるお店を目指して

ケーキづくりは体力仕事であり、加えて経営者としての仕事も手がける西尾さん。その疲れを一気に吹き飛ばしてくれるのは、やっぱりお客さんの「おいしい!」の一言です。「遠方のお客さんが久しぶりに来てくれて、『やっぱりおいしいね』と言ってもらえたときなどは、本当にうれしいですね」。周囲には住宅街が広がり、幅広い年代の方が足を運ぶ中でも、お子さん連れの30代、40代の方が多いそう。「初めて来店したとき小さかった子が、気づいたら大学生になっていて驚きます。そんなふうに長年に渡って何度も来店してもらえるような、記憶に残るおいしいケーキを届けていきたいです」。
クリスマスケーキの予約も承っています(2022年のクリスマスケーキの予約は、すでに予定数に達し受付終了。クリスマス前日、当日には台数限定で店頭でも販売予定)。

 

patisserie KEN NISHIO(パティスリー ケン ニシオ)

〒465-0033 愛知県名古屋市名東区明が丘91 ハイツフジモリ1FTEL:052-771-007111:00〜19:00火曜定休(年末年始は1/1〜4まで休)P 6台カード・電子マネー可https://ken-nishio.com/Instagram/@patisserie_ken_nishio