ユリノキタイムズ

「藤が丘さくらまつり」は住民の手作りによる温かさが魅力!

「藤が丘さくらまつり」

藤が丘に暮らす皆さんに“街の魅力”を伺うと、多くの人が「桜」と答えるほど、桜並木は藤が丘の街のシンボルとなっています。毎年、藤が丘駅を中心に街路樹として植えられた約1000本ものソメイヨシノが咲き誇る4月上旬に、「藤が丘さくらまつり」が開催されています。43回目を迎える今年は、4月1日(土)、2日(日)に開催。商店街のアーケード下には飲食や物販のブースが立ち並び、ステージでは様々なパフォーマンスが行われるなど、3年ぶりの本格開催で賑わった当日の様子を紹介します。

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子どもから大人まで、街の人たちが主役のステージイベント

藤が丘さくらまつりの会場は、大きく三つのエリアに分かれています。一つ目は、駅の東側に広がる「リニモス広場」。ここにはステージが設けられ、開会式の後には「TOHO MARCHING BAND」による演奏が行われ、多くの人が耳を傾けていました。藤が丘さくらまつりがスタートした目的は、「住民同士の親睦を深め、街を盛り上げること」。そのため、ステージでは地元の幼稚園児による発表会や、中学校の吹奏楽部による演奏会、地域のダンススクールに通う子どもたちのパフォーマンスなど、住民が主役のイベントが中心に行われていました。リニモスステージで行われた開会式の様子。「TOHO MARCHING BAND」による演奏。藤が丘駅を出ると、すぐ目の前に桜並木が広がる。

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食べ歩きグルメをはじめ多彩なブースが出店

二つ目のエリアは、駅の西側にある「メモリアルパーク」と北側にある「商店街アーケード」です。こちらには、みたらし団子やじゃがバター、キンパ、串カツなどの食べ歩きが楽しめるフードやフリーマーケット、行政案内のブースなどが立ち並び、ベビーカーを押す若いファミリーからご高齢の方まで、幅広い年代の人たちが訪れていました。駅周辺にはベンチが各所に設置されており、購入した食べ物をベンチに座って味わう人たちの姿もよく見かけました。「DELA CUBA(デラキューバ)」のブース。

 

「ユリノキタイムズ」のサイトでも紹介した、キューバサンドのお店「DELA CUBA」や老舗文具店「太田商店」など、地元の飲食店やショップの出店も年々増えているとのこと。この祭りを主催する「藤が丘中央商店街振興組合」の最年少の理事であり、藤が丘で「珈琲豆ストア コモン」を営む坂口温郎(さかぐち あつお)さんは、「さくらまつりに向けた準備は半年ほど前から始まり、商店街の理事会でどんな内容にするか何度も話し合いを重ねてきました。藤が丘に店を構える僕たちが力を合わせて、この街をさらに盛り上げていきたい。また、さくらまつりを訪れた皆さんに、『藤が丘にはこんな素敵なお店があるんだ』と知っていただくきっかけになればうれしいです」と話します。

 

DELA CUBA(デラキューバ)の記事はこちら
珈琲豆ストア コモンの記事はこちら

 

「藤が丘中央商店街振興組合」理事の坂口温郎さん。

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老木となり切り倒された桜の木に、新たな光を

今回、藤が丘中央商店街振興組合の理事会で試食を重ねて完成した「ふジビエがおかの鹿肉メンチカツ」が、商店街のメンバーである「太田商店」のブースで初めて販売されました。商店街でジビエのメニュー開発を始めたのは、老木となり切り倒された藤が丘の桜の木を再利用できないかと、チップにしてジビエの燻製を試作したのが始まり。そこからジビエを使ったソーセージやハンバーガー、サンドイッチなどを試し、一番おいしかった「鹿肉メンチカツ」を販売することに。鹿肉は、藤が丘からほど近い豊田市・足助のものを使用しています。販売カウンターには、剪定された藤が丘の桜の丸太がそのまま使われている。

太田商店の記事はこちら

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子どもたちに藤が丘を好きになってもらうために

最後に紹介する三つ目のエリアは、公団4号棟前広場に設けられた「あそびの広場」です。こちらには大型のエア遊具をはじめ、射的や輪投げ、水ヨーヨーなどの出店が並び、たくさんの子どもたちが楽しそうに遊んでいました。「地域のお祭りは、子どもたちにとっては一大イベント。このお祭りをきっかけに、藤が丘のことを好きになってくれたらと思っています」と坂口さん。藤が丘では「さくらまつり」に加えて、毎年夏には「盆踊り大会」、秋には「藤が丘大文化祭」が開催されています。ぜひ藤が丘の魅力を知るきっかけに、足を運んでみてください。

藤が丘さくらまつり

藤が丘中央商店街周辺
TEL:052-773-7711(藤が丘中央商店街振興組合)
http://www.fujigaoka.or.jp/